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守谷英語教室 Uni 松ヶ丘 の日記

使ってはいけない教材

2014.06.30

英語教材の多くは良質のものが多く、講師からもめったに
「これは使わないようにしよう」というものはないのですが、
先日、「これだけはやめよう」というテキストがありました。


それは本文にみっちりと日本語の単語が書き込まれた教材でした。


新学年になって、中間でちょっと成績が振るわなかった I 君。
よく様子を見ていると、こっそりと英文に日本語で単語の意味が
書いてある テキストを使っていました。

「先輩から譲ってもらった」とのことでしたが、 
「これはやめよう」と、使用を禁止しました。


英文を読むときに、読めない単語につっかかったり、
訳すときに「うーん、うーん」と記憶をたどったりすることで、
脳にはその単語や英文に関する記憶が刻まれていきます。

「あ~、この間やったのに!」とか
「あれ、この間やった単語に似ている?」あるいは
「教室でこれを勉強したときに、先生がつまらないギャグを言った」

といった記憶、特に感情の絡んだ記憶が伴うことで、
その単語を思い出すための手がかり、
すなわち記憶のフックができるのです。


わからないのを無駄に時間をかける必要はありませんが、
わからない単語を、すぐ真上に書いてある日本語で確認してしまったI 君は、
単語そのものもほとんど見ていなかったので、
テストではスペルもほとんど間違えていました。

また、英文を読むのがめんどくさくなってしまったので、
英文の上の日本語の単語を意味がつながるようにして文にしていました。

「それは日本語の語学力だけで文にしてるから、英語の勉強じゃないよ」


英語の学習で、単語を調べて書き込み、一通りの和訳ができて
「英語を勉強した」という気持ちになってしまうことがありますが、
これは労力の割に力がつかない勉強になってしまいます。

下調べは大切ですが、勉強は復習して初めて身に着くので、
どうやったら復習する時に自分の能力を試せるのかを
常に念頭に置いて予習や下調べをしましょう。


と、いうわけで、 I 君はやっぱりUniの指導の方法で
教科書学習に取り組むことにしました。

 

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