守谷英語教室 Uni 松ヶ丘 の日記
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集中するには
2014.06.13
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英検も終わり、期末テストが近づいてきました。
授業に集中するには、本人の動機づけが何より大切ですが、
本人のやる気を引き受ける状況も必要です。
一人一人に目が届く超少人数制で、
常に講師の目が行き届くので、
生徒が授業以外のことをするのは難しいのですが、
どうしても授業に集中できない生徒もいます。
理由は一人一人違いますが、
「わからない」というのは集中できない大きな理由の一つです。
S君の場合は、勉強に取り組むステップを
思い切ってかなり細分化して取り組みやすくしてみました。
S君はもともと頭の回転が速く、中1の段階では学校の勉強も
かなり理解できていたようです。
そこで油断をして、中3の今も中1の1学期に身につけた基礎と
今までの学習の中でところどころ暗記した英語で 何とかやってきました。
いざ文法問題を解こうとしても、教科書を理解しようとしても、
「何が何だかわからない」というのが、集中できない最大の理由でした。
ほかの生徒には、「音読して」「文法やろうか」「教科書はいってね」
など各分野ごとに最初にやり方を教えて、あとは自分で学んでいくのですが、
S君には
「まず日本語を言葉の塊でわけてみて」
「次にこの表で英語の語順で並びかえて」
「主語を見て動詞の変化を選ぶよ」
と、細かく指示を出して進度を確認します。
文法を導入する小学生に対するのと同じ指導になりますが、
自分のやることがわかると、びっくりするくらい集中するようになりました。
もともと頭はいい生徒なので、
独自教材でやったこと、文法で学んだことが
つながり始めると、ぐっと面白くなったようです。
中学生だから、と中学生向けのメソッドしか用意できない状況では、
彼の集中力を引き出すことはできません。
ですが、学年が上がるほどに「わからないから集中できない」
と自分からは言えなくなっていきます。
逆によくできる生徒に中学生だからと
本人には簡単すぎるレベルの課題をやらせることも、
集中させなくする状況です。
小学生から大人まで各レベルに応じて
自由に勉強できる状況を提供することが
生徒たちの集中にはとても重要です。